はじめまして。
以前大手分譲マンション管理会社で営業担当をしていましたぱんといいます。
このページでは漏水が起きた場合の考え方や流れをまとめて紹介します。
営業時代には都内のタワマンから新築マンション、築40年を超えるマンションなど様々なマンションの管理運営補助をしてきました。
基本的に管理会社は共用部分の管理をするのですが、いわゆるお部屋内の対応に関わることも少なくありません。
今回の記事の執筆にあたっては、近年水回りのトラブルと業者からのぼったくり被害が増えていることを受けて、私の経験を踏まえた自宅の水漏れ対応の押さえておきたいポイントをまとめていきます。
この記事は、自宅の水道で水漏れが起きたケースで想定しています。
もし自身の過失で他の住戸に漏水被害の影響が出てしまった場合には、保険申請の内容が変わります。
また他の住戸から被害に遭った場合には別の記事で流れを紹介しますので、そちらをご覧ください。
水漏れが発生した時、ついつい焦ってしまいますよね。
まず一つ深呼吸をしてこの記事を読んでいただけたら幸いです。
水回りトラブルが起きたときにまず復習。
損をしないために必ずやるべきこと!
漏水が起きたとき、損をしないために必ず押さえておきたいポイントは以下の通りです。
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- 価格ではなく、価値で考える
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- 業者を妄信せず、作業には立ち会う
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- 大きな金額が発生する作業が必要になるときは、必ず作業を止めて報告してもらうよう先に伝える
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- 作業見積書または請求書を必ず明細を記載してもらって発行してもらう
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- 時間の猶予があれば、相見積もりを検討する
ここで取り上げている内容は、お部屋内の水回りトラブルが起きたときに毎回心がけたほうが良いチェック項目です。
トイレが詰まろうと水道が壊れようと変わらない、不変的な項目になりますので1つずつ解説していきます。
1.価格ではなく、価値で考える
これは資産を守るうえですごく大切な考え方になります。
特に水回りでトラブルが起きた場合、生活に支障が出るのはもちろん、「他の住人に迷惑がかかるかもしれない」という2次被害も心配事として生まれます。
このような不便、不安、不満が重なると、冷静な判断が難しくなりますので、「価格と価値」の天秤をしっかりと持っておきましょう。
「深夜に対応してもらった」「すぐに対応をしてもらった」という緊急な部分を考慮すれば、普段受けているサービスよりも相場は高くなります。
しかしこれらを考慮しても「高い…」と思った時は要注意。
受けたサービスの価値に対して支払う金額は本当に妥当であるかどうか、今一度胸に手を当てて考えてみてください。
2.業者を妄信しせず、作業には立ち会う
管理会社の営業マンは、緊急対応トラブルに対応してくれる業者のカードをいくつか持っています。
協力会社なんて呼ばれることもありますね。
管理会社に水回りトラブル対応を相談した場合、例えばそのマンションで対応の実績がある業者を手配してくれることがあります。
しかしながら、高額で見積が出て来るケースは担当者判断で行われる場合があります。
管理会社が入ってないお住まいの場合は、よくポストに入ってるマグネットの会社に連絡してトラブルが起きたという声も少なくありません。
勿論素晴らしい対応の会社・作業員の方の方が大多数ですが、全て作業員の方にお任せにしていた結果、高額な請求を受けてしまうようなこともあるようです。
水回りトラブルは先に書いた通り冷静さが失われていることが多いため、「プロに任せよう!ではなくトラブルの状況を自分でも把握できるようにする」という心積もりで痛いですね。
3.大きな金額が発生する作業が必要になるときは、必ず作業を止めて報告してもらうよう先に伝える
これはトラブル防止のために必ず伝えています。
言った言わないは不毛ですが、これを伝えていれば後から高額請求されても相手に非があることを主張できます。
これを伝えておくと、価格と価値を考える時間を取ることができるというメリットもあります。
4.作業見積書または請求書に、必ず明細を記載してもらって発行してもらう
これも大切ですね。
よく業者さんで見積書や請求書に「一式」と書かれることがあります。
ちょっと面倒な相手と思われるかもしれませんが、一式の中身は何なのか?を確認しましょう。
一式の中身がバラせない場合は、一式の中に何が含まれているかだけでも確認しておきましょう。
5.時間の猶予があれば、相見積もりを検討する
水漏れ対応はいますぐに直さなければいけない問題と時間の余裕がある問題があります。
特に水道からの水漏れはなどは給水栓を止めれば、一時的に漏水を止めることがありますので、もし修理の時間について自分が許容できるのであれば、修理の相見積りを取りましょう。
自宅で漏水が発生した場合の対応ステップ
ここからは自宅で漏水が起きた場合のおおまかな流れを確認していきましょう。
1.水漏れが起きた場合、原因がわかればまず水を止めるのが先決です。
原因がわかる=部屋の水回り設備であることがほとんどでしょう。
<ポイント>
お部屋のお水トラブルは、
蛇口の破損やトイレのつまり、給水管の破損などの設備系トラブル
天井や壁から雨漏り等の建築系トラブル
結露
に分類されることがほとんどです。
今回の記事は自宅の蛇口が破損した
その設備付近の給水栓を閉めましょう。
水漏れの被害者になった場合は水漏れが起きている住戸に給水栓を閉めてもらう必要があるので、管理会社に連絡が必要です。
自宅の設備から水漏れの場合、水のトラブルを直してもらう業者に連絡をします。
部屋内のトラブルは自身で業者に直接連絡で問題ありません。
ただし分譲マンションでは、管理組合が加入している共用部分の火災保険でお金が戻って来る場合があったり、水周りのトラブル対応が30分無料といった特約がついていることもあります。
水回りの修理業者を見つけた後は、管理会社に連絡して状況説明と保険の確認を行いましょう。
もちろん自分の火災保険のチェックも必要です!
おすすめ業者
ここからはおすすめ業者の情報です。
管理会社に任せても大丈夫ですが、事情を自分で直接伝えた方がスムーズに進むと思いますので、参考にしてください。
1.クラシアン
2.暮らしのマーケット
3.水道局
1.クラシアンは協力会社の1つだったので管理会社時代によくお世話になってました。
大手のため、フットワークが軽く、対応が早いのがメリットです。
大手ですので安心感もありますが、いかなる状況においても盲信は危険です。
また緊急対応にスムーズに駆けつけてくれる分金額が高く感じる傾向にあります。
請求書の確認や相見積り取得の猶予があれば絶対に行っておきましょう。
お金を気にせず、大手にお任せしたい!という方はクラシアンに依頼しましょう。
実際に私自身も数年前に水道からの水漏れで依頼したことがありますが、作業に見合った金額だったなと感じました。
自分で直せる方からすると少し高いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、すぐに対応してくださったことを考慮すると納得できる
2.暮らしのマーケットは暮らしに関わるトラブルを解決するための業者さんを探せるポータルサイトです。
水道の水漏れ以外にもトイレのつまりなどの業者さんを探すこともできます。
ちなみに私は家事代行と電気工事の依頼でも活用したことがあります。
水道局指定工事会社に依頼することも可能ですので、水漏れが起きた時は必ずお住まいのエリアをこのサイトでチェックしてください。
3.水道局は上の2つのサイトでだいたい業者が見つかるので私自身あまり連絡することはありませんが、水道局からの紹介じゃないと嫌だ!という方は連絡してみてください。
提携の業者を紹介してもらえます。